LNG=1月27~31日:需要減観測で上値重い、新型肺炎拡大の影響受け
DES北東アジアのスポット相場は上値が重く推移した。商いの中心となる3月着は3.70~4.00ドル。韓国企業を中心に2月後半~3月前半といった期近着の需要が一巡するなか、暖冬や景気低迷の影響が重なりスポット需要は少なかった。中国企業の旧正月の休暇入りを背景に、明確な唱えを提示するプレーヤーが限られた。中国政府は先の米国との貿易協定で、今後2年間、LNGを含む物品やサービスを2,000億ドル増やすことで合意した。中国企業は今後、時期は不透明ながら米国産LNGの買付けを増やす可能性が強まった。しかし一方では、中国経済の冷え込みに伴うLNGの需要減退が見込まれた。新型肺炎の広がりに伴い、人の移動に対する制限や、企業の生産活動の低迷が影響するとの指摘が増えた。
【FOB大西洋圏・DES欧州・その他地域】 大阪ガスは、米フリーポートプロジェクト(年産1,500万トン)出しを欧州着ベースで販売した。大ガスは、7月着と11月着の計2カーゴを対象に1月22日締め切りで販売入札を開示したが、応札条件等の折り合いが付かず落札を見送った。その後、当該入札に応札した数社と交渉を再開して個別交渉を通して当該2カーゴを販売した。大阪ガスは、今回の2カーゴに加え米キャメロンプロジェクト(年産1,130万トン)出し1カーゴも追加販売したもよう。
【FOB中東、DES南アジアおよび中東】 インド向けの商談では、グジャラット州石油会社(GSPC)と独立系トレント電力が期先着カーゴの買付けに着手した。1月入り後の南アジア着相場の下落を受け、期先着カーゴを調達する好機ととらえたと見られる。GSPCは2月3日締めの入札で4月、5月、6月、7月、9月着各1カーゴ、10月着2カーゴを購入する意向。トレント電力は1月29日締の入札で4月、6月、10月、12月着各1カーゴを調達する。
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