国内石油製品=2月3~7日:陸上 東名阪下げ一色、元売りの仕切り大幅下げで
【陸上市況】
東名阪の製油所市況は大幅に下落した。JXTGエネルギーをはじめとした主要出し元各社が仕切り価格を大幅に引き下げたため、卸各社が一斉に値下げに動いた。また、元売り各社が翌週も仕切り価格を引き下げるとの見方から先安観測が強かった。このため手持ちを抱える卸業者が早めの処分売りを進めた。このことも相場の下押し要因として働いた。
【海上市況】
原油価格の続落を受けて、終始軟調な展開となった。5日に通知された仕切り価格は各出し元から4,000円の引き下げが通知され、陸上価格が大幅に下落したことも弱気要因になっている。この先も新型コロナウィルスによる経済停滞から原油市況の軟化見通しが払拭されず、強材料が見当たらない。
JOF市場ではガソリン、軽油ビッドは提示されるものの、応じる売り手がなく、成約には至らない。半面、灯油は西日本での売り込みが目立った。暖冬傾向で売りを急ぐ向きが多いようだ。この先も気象庁から高めの気温予想が出ており、暖房需要にとっては弱材料になる。
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