国内陸上=3月16~20日:暴落、原油急落で元売り各社が歴史的な仕切り下げ改定
陸上市況】
東名阪の製油所出しは全油種ともに暴落した。前週から続き原油相場の急激な下落に対応する格好で、JXTGエネルギーが週半ばに前週から9.0円、出光昭和シェルが8.5円それぞれ仕切り価格を引き下げた。週間の仕切り下げ改定幅としてはいずれも過去最高だった。これを受け、卸各社も応分に値下げを進め、取引相場が大幅に切り下がった。その後、週末にかけ相場は続落した。原油相場の再び軟調地合いを強めたため、元売り各社が翌週も仕切り価格を大幅に引き下げるとの見方が強まった。これにより売り気が台頭する一方、買い気がしぼみ、売り一方の展開となった。
【海上市況】
原油価格の暴落に加え、18日に通知された基準価格が9,000円の引き下げだったことから、軒並み価格水準が切り下がった。ただ、月内商談にめどを立てていたプレーヤーが多く、積極的なやりとりはみられなかった。年度内の商談よりも、どちらかといえば早々に今年度の決算を締め、新年度にならないと動きようもないという。
19日に開札が予定されていた艦船向け軽油3万5,500klの入札は、24日に札入れ、25日に開札に延期になった。
東京 : 国内製品チーム 須藤、工藤 03-3552-2411Copyright © RIM Intelligence Co. ALL RIGHTS RESERVED.