国内石油製品=5月18~22日:陸上 まちまち、元売り仕切り上げ後に枠消化売り加速
【陸上市況】
東名阪の製油所出しは出荷地、油種によってまちまちの展開となった。週半ばにJXTGエネルギー、出光昭和シェルが仕切り価格を前週から2.5円引き上げた。これを受け、卸各社が値上げし、相場が押し上げられた。ところが、その後週末にかけて売りが優勢となり、エリアや油種によって相場の押し下げられた。上げ基調の中で、それまで温存されてきた月間平均玉ベースの月次販売枠の消化売りが勢いづいた格好だ。とくに千葉のガソリンは荷余り感が強く、相場の下げ足が早かった。一方、灯油などは先高を見越した在庫積み増し目的の買い気が旺盛だったことから、川崎などでは週末にかけて上げ基調に転じた。
【海上市況】
原油価格の上昇を受け、底上げが進んだ。20日に通知された仕切り価格でも各元売りが仕切り価格の引き上げだったことも強材料になっている。ただ、末端の販売不振を受けて総じて買い気は弱い。時間外に元売り向けとみられるガソリン成約がJOF市場であったが、買い手は判然としない。
複数の市場関係者によると、昭和四日市石油の四日市製油所で2基あるトッパーのうち1基の稼働が停止したもよう。同製油所は第2トッパーが日量10万バレル、第3トッパーが同15万5,000バレル。出光興産広報担当によると、18日深夜に接触改質装置(日量6万800バレル)でトラブルが発生したため稼働を停止し、19日午後にはトッパー1基も止めたという。ただし、停止トッパーの内訳は公表していない。
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