原油・コンデンセート=9月7~11日: ADNOC、10月積みOSPを1.35ドル引き下げ
中東
ADNOCは8日、マーバンの10月積みのOSPフォーミュラを発表した。水準はドバイ市況に対して50セントのディスカウントと、前月から1.35ドル大幅に引き下げられた。競合するサウジアラビア産アラブエクストラライト(AEL)の10月積みOSPフォーミュラと比べると下げ幅はやや小幅だった。
アフリカ・欧州・ロシア・アメリカ
10月積みのアンゴラ産ダリアの市況連動相場は、DTDブレントに対して10~20セントのプレミアムに下落した。中国を中心とするアジアの需要に加えて、欧州など欧米でも新型肺炎の感染が再び拡大しており、原油の需要は世界的に低迷している。このため、アンゴラ産などアフリカ産原油のカーゴもなかなか消化が進まない。アンゴラの生産者ソナンゴルは10月積みとして2カーゴ目となるダリアを販売した。価格はDTDブレントに対して20セントをわずかに下回るプレミアムと伝えられた。買い手はインドの需要家だった公算が大きい。
南方
豪州産コンデンセートの商いでは、NWSCの期先11月積みの供給スケジュールが明らかとなった。暫定的なスケジュールながら、供給量全体は10~11月、11~12月の「月跨ぎ」を含めて4カーゴ各65万バレル。内訳として、10月29日~11月2日積みが英BPに割り当てられた。9~13日積みを豪BHPビリトンが、18~22日積みを米シェブロンがそれぞれ取り扱う。27日~12月1日積みは英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルに割り当てられた。
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