LNG=9月14~18日:北東アジア着相場が小幅続伸、旺盛な需要に支えられ
DES北東アジアのスポット相場は小幅上昇した。商いの中心となる11月前半着の相場は4.65~4.75ドルと9月上旬から10~20セント強含んだ。豪ゴーゴンプロジェクト(年産1,650万トン)の第2液化系列(年産550万トン)の稼働再開が10月へと延期になったうえ、ハリケーンの影響で米国出しの供給が一時的ながら細った。半面、猛暑の影響で日本の需要家からの引き合いが増えるとともに、中国および韓国の独立系エネルギー企業がスポット購入を検討。さらには欧系トレーダーを始めポートフォリオプレーヤーが日本や中国の長期契約者向けに買戻しに動くなど、需要は総じて増勢となった。
【FOB中東、DES南アジアおよび中東】 パキスタンLNG(PLL)が11月着の追加購入に動いた。PLLは、カシム港のガスポート基地(年間受入能力560万トン)へ11月15~16日に到着する1カーゴを対象とした入札を開示した。応札の締め切りは10月15日。PLLは先に、10月9日締め切りで11月8~9日と同18~19日にガスポート基地へ到着する各1カーゴの買付け入札を開示しており、応札状況次第ではあるが、11月着として計3カーゴを調達する意向。パキスタンでは、インドに比べ新型コロナの感染が拡大しておらず、経済活動が急回復している。PLLも発電、輸送や肥料製造向けなど各産業のガス需要は旺盛と伝えた。
【FOB大西洋圏・DES欧州・その他地域】 インドの国営ガス会社GAILが8日締めで実施した販売入札が落札された。販売対象は、2021年5月1~3日、6月1~3日、7月1~3日に米コーブポイントプロジェクト(年産525万トン)で船積みする計3カーゴ。いずれも英メジャーBPが落札し、最安値は蘭TTF天然ガス市況対比50セントのディスカウントだった。 |
|