原油・コンデンセート=9月14〜18日:ADNOCが11月供給を25%削減
中東 アブダビ国営石油(ADNOC)が、11月積みのターム供給を25%削減することが明らかになった。今週半 ばに行われた石油輸出国機構(OPEC)の共同閣僚監視委員会(JMMC)で、協調減産の方向性について話し 合われ、UAEが8月の減産目標を達成できなかったために、供給を減らすこととなったようだ。 ADNOCは、10月積みのターム供給を30%程度削減していた。2カ月連続での大幅な供給削減を受け、 シンガポールのトレーダーは「これで11月積み中東産原油の商いは引き締まるだろう。需要は低迷して いるが、供給逼迫が相場を押し上げる公算が大きい。特に日本勢はアブダビ産のターム購入量が多いた め、積極的に買いに動いているようだ」と指摘した。11月積みマーバンは、日本の需要家がOSP+20 セントののプレミアムで手当てした。
アフリカ・欧州・ロシア・アフリカ 11月積み東シベリア産エスポの市況連動相場は、強含んだ。11月積のアブダビ産マーバンがOSPに対して プレミアムで始まったうえ、アブダビ産原油の供給が11月積みも10月積みに続いて削減されることから、 相場が支えられた。 露生産者スルグトネフテガスは16日に締め切った11月積みとして、2回目となるエスポの入札で、対象の 3カーゴ、6〜13日積み、10〜17日積み、13〜20日積みを販売した。価格はドバイ市況に対して60〜70 セントのプレミアム。買い手は中国化工集団(ケムチャイナ)と欧州のマーキュリアと、1回目と同じ落札者 となった。このうちのいずれかが、2カーゴを手当てしたようだ。
南方 11月積みベトナム産原油の商いでは、ベトナムの国営PVオイルが11日に締め切った入札で、8~14日積 みのスツデン30万バレルを販売した。その後の調べで、落札者がタイ石油公社(PTT)だったことが明らか になった。価格は既報のとおり、DTDブレント指標に対して1ドル台半ばのディスカウントだった。この他、 PVオイルは11月積みルビーの販売入札を16日に締め切った。対象は9~16日積みの30万バレルで、 応札価格の有効期限は23日。
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