LPG=9月14~18日: 極東向けの買い気が回復
CFR極東:
極東着相場は先週、原油高と買い気の回復を受けて大幅に上昇した。Rim Asia Indexは17日時点でプロパンが371.75 ドルと9月11日比37.25ドル高、ブタンが401.75ドルと同34.25ドル高。冬場の需要期が近付く中、プロパン単体に対する買い意欲が強まっている。10月後半着プロパン2万3,000トン数カーゴが10月極東着市況対比16.5~21ドルのディスカウントで成約されたもよう。台湾向けでは、台湾中油(CPC)が実施していた買付け入札を、欧トレーダー1社が10月CP対比20ドル台半ばのプレミアムで落札したもよう。この買付け入札の対象は、10月22~31日着プロパン/ブタン各1万1,000トンだった。
FOB中東:
10月CP予想はプロパンが373ドル前後、ブタンが378ドル前後に上方修正された。ブタンを含むカーゴに対する買い気の回復を受けた。インド向けにターム供給契約を保有するプレーヤーが10月後半積みプロパン/ブタン各2万2,000トンを物色しているようだ。供給面では、カタール産ガス1社に10月後半積みの販売余地があるもよう。しかし、同社はいまのところファームな商談入りに積極的ではない様子。また、理由は不明ながら、サウジアラムコは10月積み3カーゴをキャンセルもしくは先送りしたと伝えられている。クウェート石油(KPC)が16日締め切り、同日有効期限で実施していた販売入札は欧トレーダー1社が11月CP対比15ドルのディスカウントで落札したとみられている。対象は10月17~18日積みプロパン/ブタン各2万2,000トンだった。
日本国内:
9月渡しの商談水準は京浜でプロパンがプロパンは46,000~46,500円と小幅上昇した。供給難を受けた。元売り勢は依然としてスポット供給に消極的。これを受けて、ディーラーはプロパンを46,000円台半ばで販売打診している。また、数量限定ながら川崎出しプロパンが46,000円で売り唱えられたが、すでに完売した様子。一方、ブタンの商談水準は44,300~44,800円に小幅下落した。需給緩和を受けた。ブタンはタクシー用オートガス向け、工場向けいずれの出荷も低迷している。買唱えは44,000円台前半で伝えられた程度。