原油・コンデンセート=11月9~13日: ピレニーズが上昇、低硫黄重油のマージン拡大で
中東
1月積みアブダビ産アッパーザクムの市況連動相場は、OSP指標に対して15~20セントのプレミアムに上昇した。中重質油種は中国の需要家による買いが期待され、相場が上昇した。シンガポールのトレーダーは「中国勢が中重質油種を中心に積極的に買いに動くとみられ、競合するオマーンも上昇している。アッパーザクムなども支えられる公算が大きい」との見方を示した。
アフリカ・欧州・ロシア・アメリカ
1月積みサハリン産ソコールの商いでは、既報のSKエナジーに続き、出光昭和シェル石油がサハリン石油ガス開発(SODECO)から1カーゴをターム契約の一環として手当てした。また、1月積みのSODECOの割り当ては当初の3カーゴから4カーゴに増加したようだ。このため、残りの2カーゴが近いうちにスポット市場で販売されることになりそうだ。
南方
12月積み豪州産ピレニーズの市況連動相場は、DTDブレント指標に対して8.65~8.75ドルのプレミアムに上昇した。アジアにおける低硫黄重油の精製マージンが拡大していることを背景に、豪州産重質原油のブレンド用基材としての需要が強まった。豪BHPビリトンは、12日に12月29日~1月2日積みのピレニーズ55万バレルを販売した。現時点では買い手は明らかではないものの、価格はDTDブレント指標に対して8ドル台半ば~後半のプレミアムとの情報が寄せられた。
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