国内石油製品=1月11~15日: 陸上 元売り上げと先高期待で堅調、中間は東西で週末じり安
【陸上】
東名阪の製油所出しは上げ基調となった。ENEOS、出光昭和シェルが仕切り価格を大幅に引き上げたため、卸各社が一斉に値上げし、相場が押し上げられた。また、週明けから原油相場が上昇傾向を強めたことから、元売り各社は翌週も仕切り価格を引き上げるとの観測が出た。先高期待が膨らんだことも卸業者による値上げを後押ししたようだ。ただ、京浜、阪神では週末に中間三品はやや相場が弱含んだ。販売不振から口銭を削って、数量販売に動く向きが見受けられた。
【海上】
元売り各社が仕切り価格を大幅に引き上げた水曜日に市況が大きく切り上がった。卸各社の仕入れコストが押し上げられ、市況の上昇圧力となった形だ。こうした中、灯油は週末に大幅に軟化した。1月後半の気温が京浜以西の気温が平年よりも高いとの予報が出ているため、需要後退懸念が台頭。海上市場で処分売りが加速し、相場を押し下げたようだ。
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