LPG=2月15~19日: 相場は急反発、供給減少観測を受け
CFR極東:
先週の極東着相場は大きく反発した。米ガルフでの荷積みが寒波によって遅れ、3月後半~4月前半極東着カーゴの供給が引き締まるとの観測が背景にある。Rim Asia Indexは18日時点でプロパンが608.75ドルと12日比48.50ドル高、ブタンも588.75ドルと同48.50ドル高。買戻しを狙うトレーダー勢が3月後半着プロパン2万3,000トンを620ドルで買い唱えているが、売り手の反応は鈍い。売り手はカーゴが到着するタイミングの確認に努めているようだ。
FOB中東:
FOBスポット市況は需給緩和を受けて、3月CP対比40~45ドルのディスカウントに下落した。カタール石油製品販売会社(QPSPP)が実施していた販売入札は3月積みプロパン/ブタン各2万2,500トンが3月CP対比40ドル台のディスカウントで落札されたもよう。また、中国の石化プレーヤー1社はBASFが実施していた販売落札を通じて、3月10~14日クウェート積みプロパン/ブタン各2万2,000トンを3月CP対比35ドルのディスカウントで購入したようだ。一方、BASFはシンガポール時間22日締め切り、同日有効期限で販売入札を実施中。対象は4~6月ミナアルアマディ積みプロパン/ブタン各2万2,000トン各月1カーゴ。
日本国内:
京浜の2月渡し陸上相場はプロパンが68,000~68,200円、ブタンが66,100~66,300円と横ばい。売買双方のプレーヤーは2月渡しの商談をすでに手仕舞いしたようだ。3月渡しでは、元売り1社は現時点で、プロパン70,000円、ブタン69,000円台前半でのスポット供給を検討している。一方、買い手の大半は3月CP確定前の購入を見送る構え。