LPG=2月22~26日:米ガルフでの濃霧が焦点
CFR極東:
極東着相場は先週前半、原油安と買い気の後退を受けて下落した。しかし、米ガルフで霧が発生し、極東向けの供給が引き締まるとの観測が台頭。これが強材料視され、25日の相場は大幅反発した。一方、ブタンを含むカーゴの需給は緩い様子。欧トレーダー1社や華東輸入1社など複数のプレーヤーが3月後半~4月前半着プロパン/ブタン混合玉を抱えているものの、積極的な売り手は見当たらないようだ。Rim Asia Indexは22日時点でプロパンが607.25ドルと19日比5.00ドル安、ブタンが582.25ドルと同10.00ドル安。
FOB中東:
フレートコスト安を背景に、3月積み相場は3月CP対比35~40ドルのディスカウントに上昇した。カタール産ガス1社が23日、3月下旬積みプロパン3万3,000トン/ブタン1万1,000トンを3月極東着市況からフレートコストを差し引いたネットバックをベースにした価格で欧メジャー1社に販売したとみられている。一方、BASFが22日締め切りで実施していた販売入札は落札に至らなかったようだ。対象は4~6月ミナアルアマディ積みプロパン/ブタン各2万2,000トン各月1カーゴだった。
日本国内:
京浜の3月渡しはプロパンが69,900~70,500円、ブタンが68,200~68,700円。元売り勢はプロパン70,000~71,000円台前半、ブタン68,000円台半ば~69,000円台半ばでスポット供給中。ディーラー勢はプロパン70,000円台半ば以上、ブタン68,700~68,800円で販売打診していると伝えられた。週後半にディーラー間でプロパンが70,000円台前半で成約された。