LNG=2月22~26日:北東アジア着相場は弱含み、日本の電力会社が転売に動く
DES北東アジア相場は弱含んだ。商いの中心となる4月前半着が5.80~5.90ドルと先週末から50~60セント軟化した。日本、韓国など各地で気温が上昇し始めるとともに、発電用とともに空調用のガス需要が減少。LNGのスポット需要も減ってきた。台湾中油(CPC)が26日目の入札で4~6着で各月1カーゴの買い付けに動いているが、スポット需要は総じて少ない。逆に、1月下旬にかけて重油とともに活発にスポット玉を拾ってきた日本の電力会社が、余剰玉を抱え転売に動いていることから、市場のセンチメントが一気に弱気に傾いた。西日本の電力会社は先週後半、豪プルートプロジェクト(年産430万トン)出しの販売に動いた。4月前半に北東アジアへ到着するタイミングで1カーゴの販売交渉を進めた。
【FOB中東、DES南アジアおよび中東】 国営パキスタンLNG(PLL)が2月4日に締め切った買付け入札の応札価格が有効期限を迎えた。対象は4月5~6日と4月19~20日ガスポート基地(年間受入能力560万トン)着計2カーゴ。締切りの2月4日の時点で、欧ビトールによる4月5~6日着に対して英ブレント原油価格の11.0522%、4月19~20日着に対して同10.8933%の応札が最安値でありこれらが落札された。
【FOB大西洋圏・DES欧州・その他地域】 ノルウェーのエキノールは2月25日締め切りで、スノービットプロジェクト(年産430万トン)へ4月1日~11日に到着する1カーゴを対象とした買付け入札を開示した。同プロジェクトでは、2020年9月下旬に発生した火災の影響で稼働が長期停止しており、エキノールが定期的に備蓄設備の冷却用にLNGを購入する必要があるようだ。エキノールは1月7日に締め切った買付け入札で、「コーラルエナジー」号に搭載された1万トン強の小ロットを1月21日着ベースでスポット調達していた。
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