LPG=3月1~5日: 週の後半に商談が活発化
CFR極東:
Rim Asia Indexは3月4日時点でプロパンが592.75ドルと2月26日比4.50ドル安、ブタンが562.75ドルと同9.50ドル安。米ガルフにおける寒波と濃霧の影響で、売り手は4月着カーゴの到着時期の確認に時間を要していたようだ。このため、週の前半は複数の買い手が市場に見えていたにも拘らず、商談の進展が鈍かった。しかし、中国輸入2社など売り手が4日から市場に姿を見せ始め、商談は活発化した。4月日本着プロパン2万3,000トンの商談は590ドル前後で展開中。その他、韓国や中国向けでブタンを含むカーゴの需要が浮上してきた。
FOB中東:
4月CPはプロパン575~580ドル、ブタン545~550ドルと予想されている。中東積みプロパン単体の供給は限定的な様子。一方、プロパン/ブタン同率玉では、売り手4社前後が市場に見えているようだ。4月積みプロパン/ブタン各2万2,000トンの売唱えは4月CP対比10ドルのディスカウントで聞かれた。一方、買い手は同荷姿の買唱えを4月CP対比20ドルのディスカウントで返しているもよう。
日本国内:
京浜の3月渡しはプロパンが69,700~70,300円、ブタンが68,000~68,500円に下落した。需給緩和を受けた。一部のディーラー勢がスポット販売に積極的な様子。一方、買い手はこのタイミングの購入に慎重な姿勢を取っている。気温上昇に伴う民生用プロパンの需要減少に加え、緊急事態宣言の延長を受けて、他のLPG需要の回復が当面期待できないこと背景にある。中京では週半ばに、プロパン50~60トンが70,000円台半ばで、ブタン20~30トンが69,000円でそれぞれ成約された。