石油化学=3月1~5日:エチレン大幅続伸、米国の設備停止の影響続く
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場および北東アジア着のパラキシレン(PX)相場は、週明けに原油相場の下落により、連動安の展開となったものの下げは続かず、高値圏での推移が続いている。2月に東南アジアで発生した複数の設備の不具合や、米国を襲った寒波および停電により、芳香族製品の生産に影響が出ていることが下支えする要因となっている。
【オレフィン】
北東アジア着のエチレン相場は需給の引き締まりから上昇した。米国で2月に発生した寒波および停電の影響により、エチレンおよびエチレン誘導品の生産や出荷に支障をきたしている。このこともあり、アジア市場で誘導品の採算性が確保されるなか、エチレンに対する買い気は堅調となっている。一方、当週の商談では、3月着の成約が1,160ドル、1,170ドルと1,180ドルで伝えられた。またFOBの取引では、台湾のフォルモサ石油化学が入札を通じ3月積み品を1,100ドルで販売した。
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