国内石油製品=4月26~30日: 5月移行で陸上底上げもガソリンは上値鈍重
東名阪の陸上製油所市場では、週末に5月商談に移行した。原油コストが上昇していたことから、ENEOSなど元売り各社が大型連休後に通知する週決め仕切り価格を大幅に引き上げるとの観測が浮上。先高期待が俄かに強まり、4月末対比で値上げする動きが広がった。各油種とも概ね堅調に推移したものの、ガソリンはやや上値が重たいスタートとなった。4月末にかけて品薄から需給にタイト感が出ていたが、5月への移行とともに月次販売枠がリセットされ、需給タイト感が緩和されたためだ。また、4月同様に一部の元売りが積極販売に動いたことも相場の上値を抑える要因となったもよう。
一方、海上市場は様子見ムードが強く、市場の売買動意が薄かった。一足先に連休モードに入り、スポット商談は手控えムードが強かった。4月にみられた元売りの動意もみられず、見極めに徹さざるを得ない面もあったようだ。
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