国内石油製品=5月10~14日: 元売り上げで堅調も、原油急落で週末下落
東名阪の陸上製油所出しは概ね堅調に推移した。ENEOS、出光興産、コスモ石油マーケティングが仕切り価格を前週から2.5円引き上げたため、卸各社が一斉に値上げした。元売り各社が翌週も仕切りを引き上げるとの見方から買いがやや優勢だった。ところが、週末に市況が下げに転じた。原油、先物相場が急落したため、俄かに先安観が台頭。市況連動玉や元売り基準価格月間平均玉、在庫玉などが一斉に売り込まれ、相場を押し下げた。
陸上市況の軟化につられる格好で、海上市況も週末に下落に転じた。陸上市況が下落したことで、相対的に売り妙味が生まれ、海上スポット市場での販売意欲が高まった。陸上二次基地市況が原油、先物安を受け下落したため、海上市場での陸揚げ見合いの買い気が萎んだことも下げ要因となった。
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