国内石油製品=5月17~21日: 軟調地合い鮮明、原油市況の続落で先安観台頭
東名阪の陸上製油所出しは軟調地合いが鮮明になった。ENEOS、コスモ石油マーケティングが週決め仕切り価格を引き下げたため、コスト面で下押し圧力がかかった。また、週半ばから原油市況が下落に転じ、そのまま週末まで続落した。これにより当初上げ予想が支配的だった元売り各社の翌週の仕切り改定が下げ予想と変わり、手持ちを温存していた卸各社が一斉に売り込みを強めた。買い手も先安とみるや、買いを手控え、マーケットはにわかに売り優勢となった。緊急事態宣言下で油種を問わず実需が低調に推移しており、浮遊玉の消化が進みづらい状況もあった。
海上市況も陸上市況の軟化につられる格好で軟調に推移した。ガソリンでは玉が潤沢でないとされる民族系最大手元売りによるとみられる市中買いが入るなど支えられる場面もみられたが、浮遊玉を吸収し切りるほどの力はなく、上値は重たいままだった。
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