CFR極東：

　極東に到着するカーゴのスポット相場を示すRim Asia Indexは17日時点で、プロパンが621.75ドルと11日比5.00ドル高、ブタンが636.75ドルと同20.00ドル高。プロパンは原油高に相場が下支えされているが、15日以降は高値警戒感から買い気がやや後退した。7月後半着プロパン2万3,000トンの商談水準は617ドル前後で推移している。一方、ブタンを含むカーゴの需給は引き締まっている。中国や台湾、ベトナムから買い気が浮上してきたのに対し、積極的な売り手はほとんど市場に見当たらない。このため、ブタンの上げ幅はプロパンを大きく上回った。

FOB中東：

　7月CP予想はプロパンが590～595ドル、ブタンが595～600ドルに上方修正された。プロパン/ブタン同率玉に対する需要の強さが織り込まれた。サウジアラムコからのターム供給減を背景に、北海産ガス1社や英メジャー1社など、インド向けのターム供給契約を保有するプレーヤーがスポット市場でプロパン/ブタン同率玉を物色している。7月積みプロパン/ブタン各2万2,000トンの買唱えは7月CP対比8～9ドルのプレミアムで聞かれた。一方、カタール産ガス1社が実施していた7月積みプロパン4万5,000トンの販売入札は、中国トレーダー1社が7月CP対比3ドルのディスカウントで落札したとみられている。

日本国内：

　京浜の6月渡しはプロパンが64,600～64,800円と小幅上昇した。買い気の回復を受けた。買戻しが必要なディーラーが購入に動いた。一方、ブタンは62,600～62,800円と小幅安。需給緩和を受けた。タクシー用オートガス向けのブタン出荷低迷を受けて、買い気は鈍い。

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