東名阪の製油所出しは週半ばに底上げされた。ENEOSなど主要出し元各社が仕切り価格を引き上げたため、卸各社が応分に値上げに動いた。ところが、週末にかけて市況は弱含んだ。堅調に推移していた原油相場が週後半に大幅に下落。元売り各社が翌週以降の仕切り価格を引き下げるとの観測が浮上した。先安観測が急速に高まったことで、在庫玉や市況連動玉を放出する動きが出た。
ただし、京浜のガソリンは堅調さがみられた。鹿島製油所の常圧蒸留装置(トッパー)の稼動が停止しショートバランスに振れたとみられる元売りが市中の出物を物色したもよう。品薄懸念から強気に構えるプレーヤーがみられた。