石油化学=9月13~17日:エチレン続伸、中国での省エネ政策などで
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場は900ドル台後半から1,000ドル前後と高値圏での推移となった。原油相場の上昇や、中国での石炭ベースのベンゼン生産減などが強材料となった。北東アジア着のPX相場は800ドル台後半から900ドル前後での動きとなった。原料コスト指標となる、原油やナフサ相場、さらにはPTA先物相場が上昇し下支えされた。ただ、川下製品の需要は振るわず、上値は重い。
【オレフィン】
北東アジア着のエチレン相場は、供給懸念を受けて強含んだ。中国では、石炭由来を含めメタノールを原料とするオレフィン設備いわゆるCTO、MTOの稼働率が採算悪化や原料不足により低下している。このうえ、政府が導入した省エネルギー政策により、CTOやMTO以外にもエチレン設備を含む石化設備の稼働率の引き下げや停止が求められる可能性がある。このなか品薄感や不透明感から買い気が強まった。週半ばには唱えは買いが1,120~1,140ドル、売りが1,170ドルで聞かれた。
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