国内石油製品=2月21~25日:元売り値上げもガソリン下げ先行
東名阪の製油所出しでは、ENEOS、出光興産、コスモ石油マーケティングが仕切り価格を前週から1円引き上げたため、中間三品は応分にコスト転嫁が進み、相場が押し上げられた。一方、ガソリンは軟化した。2月後半から店頭小売出荷が失速した。一部元売りが複数卸業者に対し、スポット市場向けの販売枠を大幅に増やした。これにより市場に急速に余剰感が生まれ、相場が圧迫された。この浮遊玉の消化売りが月末まで続いた。
24日にロシアがウクライナに侵攻し、ブレント原油相場が一時大台のバレルあたり100ドルを突破した。これを受け、25日に岸田文雄首相が3月から燃料油価格激変緩和策を拡充する方針を示した。補助金支給上限の引き上げが念頭にあるとみられる。経済産業省によると、具体的な上げ幅や適用日は未定。翌週に詳細が決定するようだ。
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