東名阪の陸上製油所出し市場では、週後半に4月商談入りした。3月末の売り込みが止み、ENEOS基準価格並みまで一旦市況が持ち上がった。太陽石油が定期修理で四国事業所を4~9月に停止する。21年度まで出回っていた同元売りの外販玉が海陸とも大幅にカットされたため、品薄に対する警戒感が全国に広がったことも相場の押し上げ要因となった。ところが、週末には市況は下げに転じた。原油安の進行で4月市況の先安観測が広がり、元売り基準月間平均玉、月間市況連動玉などを早めに処分する動きが出た。翌週以降は「品薄」と「先安」の強弱材料をにらみながらの商談が繰り広げられそうだ。