LPG=4月18~22日:極東着は売り手の増加で軟化
CFR極東:
先週の極東着相場は売りものが増加し、これが弱材料視された。Rim Asia Indexは21日時点で、プロパンが859.00ドルと15日比20.25ドル安、ブタンは879.00ドルと同20.25ドル安。5月後半~6月着の売り手がスポット市場に現れ、21日は5月後半着プロパン2万3,000トンが5月CP対比1ドルのプレミアムに相当する水準で成約された。6月着でも、欧トレーダー1社が6月前半着プロパン4万6,000トンを抱えており、欧メジャー1社や米トレーダー1社が6月後半着プロパン2万3,000トンの販売打診に動いている。一方、中国着では、石化会社3社が5月後半~6月着プロパンの購入に動くも、石化製品の需要の弱さから一部の石化プラントでは定修や低稼働が続いていると伝えられている。
FOB中東:
5月CP予想は、原油安と供給増に伴いプロパン860ドル前後、ブタン880ドル前後に下方修正された。サウジアラムコに5月積みのスポット販売余地があり、プロパン3万3,000トン/ブタン1万1,000トンの販売打診に動いたようだ。同社はプロパン/ブタン同率玉の販売も可能だという。カタール国際石油製品販売会社(QPSPP)は5月下旬積みカーゴの販売入札を実施。対象はプロパン/ブタン各2万2,500トンもしくはプロパン3万3,750トン/ブタン1万1,250トンだったが、QPSPPはこれら2カーゴを販売したと一部の市場関係者はみている。このうちプロパンリッチカーゴは華東輸入1社が落札したもよう。みられている。加えて、中国トレーダー1社が5月積みのターム玉の転売に動き、成約されたとの情報も聞かれた。
日本国内:
4月渡しの陸上相場は、京浜でプロパンが117,800~118,000円に上昇した。川崎出しプロパンの需給逼迫が主因。複数のディーラーが川崎出しプロパンの購入に動いている。買唱えは117,000円台後半で聞かれた。しかし、ディーラー勢の大半は川崎出しプロパンの販売余地に乏しい。元売り1社は川崎出しのスポット供給を削減していることが主因。このなか、川崎出しプロパンの売唱えは118,000円以上で伝えられた。