東名阪の陸上製油所出しは週半ばに大幅に上昇した。ENEOS、出光興産、コスモ石油マーケティングがこの週の仕切り価格を実質3.9円引き上げた。これを受け、卸各社が週半ばに一斉に値上げに動き、相場が押し上げられた。その後、週末にかけて相場は下落に転じた。相場の上げを織り込み温存されてきた元売り基準月間玉、月間市況連動玉、先物玉、在庫玉などの消化売りが勢いづいた。原油市況の続落で翌週の元売り仕切りが大きく上がることはないとの見方が出たほか、30日出荷分にはENEOSがサウジ調整金の下げ幅4.1円相当を仕切りに加味するとの見方が先安期待につながり、売りを誘発した。