石油化学=6月20~24日:エチレン軟調、買い気後退を受け
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場は週半ばに原油安を受けて大きく下落する場面がみられた。一方、北東アジア着のパラキシレン(PX)は小幅な値動きとなった。原料となるミックスキシレン(MX)とともに、直近の最高値を付けた6月上旬ごろに比べいずれも200ドル以上下落しており下げ渋った。MXは米国向けのアービトラージは開いているものの、商談の中心となる8月積みのカーゴが到着するのが、米国のガソリン需要期のピークを過ぎて以降になるとみられ、MXを積極的に買い上げる状況にはないもよう。
【オレフィン】
北東アジア着のエチレン相場は小幅安となった。週半ばに原油相場が下落したことを受け、中国の商品取引所でエチレン誘導品の先物相場も弱含んだため、エチレンに対する買い気が後退した。当週の取引では7月中国着が980ドルで成約された。その後は需要家の買い気はさらに弱まり、買いアイデアは950ドルでもみられなくなったという。
アジアのプロピレン市場は全般的に静かな商況となった。
北東アジア市場では、一部トレーダーが販売に急いでいる一方、需要家の買い気が乏しいなか、相場の基調が弱まった。
韓国積みでは売り買いの唱えが薄く、北東アジア着に連動する格好となった。
東南アジア市場では、一部需要家に不足があり、スポットに買い気を見せており、相場が反発した。
アジアのブタジエン市場は軟調となった。
北東アジア市場では、需要家の多くがすでに7月着の買いを終えており、様子見に後退している。また、合成ゴムなど誘導品相場が軟調に推移していることもあり、相場の基調が弱まった。
東南アジア市場では、タイBSTが8月積みの販売入札を実施した。