LPG=6月20~24日:原油安と7月後半着の売り手の出現で下落
CFR極東:
先週の極東着相場は原油安と供給増を背景に弱含み。Rim Asia Indexは23日時点で、プロパンが769.50ドルと17日比26.25ドル安、ブタンは769.50ドルと同26.25ドル安となった。7月後半着は、中国プレーヤー2社にプロパン4万6,000トンの販売余地があり、複数のトレーダーがプロパン2万3,000トンを抱えている。23日にはE1がプロパン2万3,000トンを7月CP対比54ドルのプレミアムに相当する水準で販売した。8月着でも売り手が見えており、中国トレーダー1社や欧トレーダー1社がプロパン単体の販売意欲を示している。
FOB中東:
7月CPはプロパン720ドル前後、ブタン720ドル前後と予想されている。7月積みの買い手が現れた。SHVは23日、7月下旬積みプロパン/ブタン各2万2,000トンの調達を目指し、買唱えを7月CP対比15ドルのディスカウントで提示した。このほかにも、北海産ガス1社や他の欧トレーダー1社も同荷姿のスポット需要を抱えていると伝えられた。買い気の高まりを受け、7月積みプロパン/ブタン各2万2,000トンの商談は、7月CP対比10~12ドルのディスカウントで展開されると市場関係者は指摘している。
日本国内:
6月渡しの陸上相場は、京浜の商談水準がプロパンは111,700~112,000円、ブタンは113,500~114,000円と横ばい。このタイミングの商談はおおむね一巡した。一方、元売り1社は7月渡しのスポット供給を開始し、川崎出しプロパン114,000円台半ば、ブタン113,000円前後で売り唱えている。しかし、この水準は7月仕切り価格を上回っていることから、買い手は7月CP確定前のスポット購入を見送る構え。