原油・コンデンセート=6月20~24日:8月クワイボの売唱え、DTD+9ドル前後
中東 資源エネルギー庁は10日に締め切った入札で、国家備蓄である中立地帯産フート2件・計50万キロリットル(314万5,000バレル)を販売した。苫小牧東部国家石油備蓄基地内の37万キロリットル(232万7,300バレル)がサウジアラビア産アラブエクストラライト(AEL)のOSPに対して1.48ドルのプレミアムで落札されたことが明らかになった。また、沖縄ターミナル基地内の13万キロリットル(81万7,700バレル)は同OSPに対して2.45ドルのディスカウントで落札された。落札者は苫小牧東部国家石油備蓄基地分が三井物産、沖縄ターミナル基地分が中国連合石油(チャイナオイル)。払い出し期間はいずれも7月20日~9月30日。
アフリカ・欧州・ロシア・アメリカ ナイジェリア産原油の商いでは、8月積みの売唱えが聞かれ始めた。売り手の詳細は不明ながら、クワイボは、DTDブレントに対して9.00ドル前後のプレミアム、ボンガは同指標に対して10ドル前後で売り唱えられているようだ。欧州を中心とする需要が引き続き旺盛とみられ、売り手は強気な販売スタンスを保ち、7月積みの成約を大きく上回る水準で売唱えを開始している。
南方 資源エネルギー庁が10日に締め切った入札で、国家備蓄のインドネシア産アタカを出光興産に販売した。落札価格はアタカのタ-ム契約価格(ICP)に対して1.38ドルのプレミアムだったことが明らかになった。これは船積みされる月のICPが適用される。落札されたのは小名浜石油基地のタンクにある25万キロリットル(157万バレル)で、払い出し期間は7月20~9月30日。日本政府は国際エネルギー機関(IEA)と協調し、原油価格の高騰を抑えるために石油備蓄を放出している。アタカの放出はまれ。
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