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第40回 遮熱性舗装で選手を守れ!の巻(2013年9月20日)

お兄ちゃん、2020年に東京でオリンピック開催が決まったわ!

開催に向けた東京の都市開発が話題になっているね。国立競技場を新しくしたり、東京が変わりそうだよ。

ところで、オリンピックって7月終わりから8月初旬にかけてでしょ?一番暑い時期じゃない…。

温暖化の影響で7年後は今よりもより暑くなっている可能性も指摘されていて、熱中症対策など選手の安全管理が議論されているよ。

私はマラソンが楽しみなんだけど、炎天下のマラソンなんて大変だわ。

東京都は今、霧状の水を噴射するシャワーミストの設置などを検討しているよ。他にはアスファルト舗装の道路の改良なんかも考えられるね。遮熱性舗装って聞いたことある?

あるわ!この前、練馬区内を歩いていたら道路に「この道路は遮熱性舗装をしています」って書いてあったのを見たわ。
練馬区では、環境対策の一環で道路に遮熱性舗装や保水性舗装の導入を進めているそうよ。どちらも路面温度を下げる効果があるんだって。
練馬区では、環境対策の一環で道路に遮熱性舗装や保水性舗装の導入を進めているそうよ。どちらも路面温度を下げる効果があるんだって。

今年の東京は朝から気温が30度を超えたり、最高気温が35度を超えたりもしたね。アスファルトは原油に由来するんだけど…熱を吸収しやすいから、路面上の体感温度は実際の気温よりも5度前後高くなると言われているよ。

遮熱性舗装をすると、温度が下げられるの?

道路に遮熱性舗装を施すことで、路面温度を10度前後下げることができると言われているよ。

すごい効果ね。ところで、遮熱性舗装ってどんなものなの?

道路の表面に、遮熱性樹脂などを塗って、太陽光に含まれる赤外線を反射させることで、アスファルト舗装の道路の温度上昇を防ぐんだ。

赤外線は太陽光に多く含まれている熱エネルギーで、これがアスファルトに吸収されて蓄熱されると、道路の表面温度が上昇するのね。

遮熱性舗装に使われる材料はウレタン樹脂、エマルジョン型樹脂など、石油化学製品に由来したものも使われているよ。路面温度の上昇が抑えられるほかに、排水性舗装と組み合わせれば、排水性機能や騒音低減効果も上げることができるんだ。

塗装剤に色彩を加えれば、公園などの景観の工夫もできるそうよ。すぐれものなのね。

あと7年、人と自然、両方に優しいオリンピックができたら良いね。
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