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第43回 海風とエネルギーの街!の巻(2013年10月11日)

あらお兄ちゃん、お帰りなさーい。
朝からいないなと思ってたらどこへ行ってきたの?

ただいま~千葉県の銚子市へふらっと行ってきたんだ。
この写真を見て!

地球の丸く見える丘展望館に行った時に撮ったんだ。

すごーい
天気も眺めもいいわね!海も広いわね。

そう、ここからよーく眺めると見ると、あるものが見えるんだ。

あら、海の上にプロペラ?
風車かしら。

そう。
日本でも珍しい洋上風力発電機なんだ。

珍しいの?ヨーロッパで見たことあるわよ。

日本だと、この規模のものは
今はこの千葉県銚子市沖、福岡県北九州市沖の2つしかないんだよ。

まだ少ないのね。

この銚子沖の風車は海岸から3.1キロメートル、高さは海面からプロペラの先端まで126メートル。
プロペラの直径は92メートルと、その大きさがわかるよね。

その隣の塔は何?

それは風速などデータを取る観測塔。100メートルの高さだ。
独立行政法人を中心に、大学や電力会社、建設会社や重工業といった官民産学連携で実施している一大プロジェクトさ。

へぇ~

なぜ海にあるかわかるかい?

そうねぇ、
日本は島国だから、元々風車を置く場所は多くなさそうね。
また、風が強い山岳部は特に道路整備などでコストがかかりそう・・・
あと騒音や景観の問題も無視できないわね。風車の起こす低周波による振動や騒音が問題だとの話を聞いたことがあるもの。

うん、流石だね。
一般的に陸上に比べて海の上の方が地形の影響もないので、より安定的な風が得られるということ。
さっきも言った騒音も心配ないという点で期待されているんだ。

でも、洋上風力発電が進んでいる欧州諸国と比べ、日本は気象条件が違うんじゃないかしら?

そうだね。また、海の上だから風車設置やメンテナンスでどれくらいコストがかさむのかわからない。

ええ、海の上に人工物を建てるわけだから周辺の海の環境にどんな影響があるのかも気になるわね。

そうだよ。
そういった点でまずは実証実験をして、その効果や影響を図るんだ。
太平洋の実験として、この銚子沖の風車が2013年の3月に運用を始めたんだ。
日本海側の北九州市沖でも6月に始まったばかり。
Jパワー=北九州市沖の着床式洋上風車、実証運転を開始

これから色々と見えてくるのね。

ちなみに銚子市は陸の上にも風車が沢山あって、その数は優に30基を超える。

やっぱり海の街だし、風が強いのね。

電車の窓から覗く景色に
大きな風車が見えると、旅情たっぷりで最高だよ。

それで?誰と行ったの?

ノーコメント!

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(文:LPGチーム 高橋)
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