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第75回 (2019年9月4日)

 趣味で続けているクルマのオーナーズクラブのメンバー約50名で、3月下旬に愛知県の三河湾までツーリングした。年に一度総会を行い、年間行事やイベントを協議する場としている。同じクルマが大好きという共通項以外、様々な職種の人がいる。馬鹿話をし、酒を飲みながら、とにかく休日を楽しもう、というクラブが心地良い。

 メンバーの中で、茨城県で梨畑を保有し、産業廃棄物処理業を営む同年代の社長がいる。毎年、その梨畑で梨狩りを恒例行事としてきたが、彼から「たまにはウチの工場の社会科見学でもどう?」と総会で提案があった。メンバーの家族に小中学生の子供もおり、面白そうという意見で7月に彼の仕事場を初めて訪問した。

 これまでプラスチックのゴミは多くが中国に輸出され、廃棄されていた。環境・土壌汚染の悪化に伴い、中国政府は2018年1月からプラゴミを原則輸入禁止に踏み切った。そのプラゴミが工場で溢れかえっており、厳しい現実を目の当たりにした。国内で焼却処分する業者を探すのに東奔西走する毎日だそうだ。「プラゴミの現状を知って欲しい」と、普段は冗談で笑わせてくれる彼だが、この時は真面目な顔で説明を受けた。生活でプラスチックを何気なく使っているが、世界で社会問題化している海上プラゴミの一端を見た気がした。

 石油業界もこの秋からIMO規制で環境対策が進む。我々の生活に果たしてどのような影響を及ぼすのか、冷静に見てゆきたいと思った。

(吉井)

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