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第43回 (2018年5月23日)

 前職時代を合わせると、「記者」として働いて約7年になる。とは言え、もともと記者という職業に憧れを持っていたわけではなかった。私がイメージする記者のキャラクターとは「どんな相手にも鋭く切り込めるような人物」であり、むしろおっとりした性格の自分とは反していると思っていた。不安だらけで飛び込んだ世界だったが、いざやってみると、自分でも意外なほど、なんとか続いている。

 簡単にこれまでの経歴を説明すると、学生時代は東京都内の大学でインドネシア語を専攻していた。卒業後、インドネシア語を生かし、さらに磨きをかけたい、インドネシアの社会についても勉強したいという希望を持って、某日系メディアのインドネシア現地法人に就職。現地紙の翻訳・要約や、日系企業への取材、記事の執筆といった業務に取り組んだ。記者の仕事を始めたきっかけは、ジャーナリズムへの関心というよりは、「インドネシア語」だった。

 その後、思うところがあってその現地法人を退職し、日本に帰国。昨年、リム情報開発に就職した。

 前職と比べると、人に直接話を聞く機会が断然多くなった。自身の会話を広げる能力のなさや知識のなさに、やきもきすることもありつつ、取材を行っている。至らない自分にも丁寧に応じてくださる取材先の方々には、感謝の気持ちしかない。

 リムは、市場関係者に直接取材して得た質の高い情報提供をモットーとしている。そこにわずかでも貢献できていれば幸いだ。

(田鎖)

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