記者の眼記者の眼

第304回 (2025年7月9日)

 

 9月末から10月末まで、会社の研修でシンガポールに行く機会を頂いた。筆者は海外に一度も行ったことがなく、漠然とした不安があったため当初は決断をしかねていた。後押ししてくれたのは大学時代の友人だ。彼は海外で働いており相談したところ、「そんな機会は滅多にないし、俺だったら行くね」と言ってもらえた。

 

 ただ、懸念事項はまだある。それは英語だ。学校で学んだ「読む書く」の英語と異なり、「話す聞く」の英語はより経験が必要だ。話したり聞いたりする機会が限られている筆者は現地で電車に乗れるだろうか。道に迷ったらどうしようかなど不安は尽きない。

 

 ところで、先日とある取材先との会食時に聞いた話によると、シンガポール英語は「シングリッシュ」とも呼ばれ、訛りが強いという。同国には中国系やマレーシア系など多様な人種がいるからのようだ。全ての人が「本場」の英語を話す訳ではなく、ボディランゲージでも伝わることがあるという。これで気持ちが少し楽になった。

 

 最近は研修に備え、英語の自主学習も実施中だ。まず英語が聞き取れないと仕方がないと考え、NBA(全米バスケットボール協会)の選手が出演するポッドキャストを英語で聞いている。

 

 シンガポールでは、取材先に普段なかなか話せない話題を振ってみたいと思う。世界で注目が集まっている中国の追加関税の動向について話すのも面白そうだ。先方の話す内容全てを理解し、逆にこちらの意図を完璧に伝えるのは困難かもしれないが、せっかくの機会に挑戦してみるのもよいだろう。

 

  

  

(徳武)

 

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