ベトナム政府は今年2月、同国の水素戦略を発表した。2050年までのネットゼロ達成、脱炭素目標や環境対策促進を掲げた。水素の生産能力を、2030年までに年間10万~50万トン、2050年には1,000万~2,000万トンに増やすことを狙う。同年の同国エネルギー需要の10%を水素で賄う戦略だ。政府は今後、生産施設建設の具体案や、国内外の投資促進のためのキャンペーンを展開する計画。ベトナムでは2022年に、現地のクリーンエネルギー企業であるTGS
Green Hydrogen (TGS)が、南部ベンチェ省でグリーン水素生産施設に着工。今年3月にはやはり南部のチャビン省で生産施設の建設を開始した。両施設の稼働が開始すると、同社の生産規模は水素が年間8万4,000トン、酸素が同68万5,000トン、アンモニアが同37万5,000トンとなるもようだ。
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