中国=7~12月のPX市場見通し
中国国内のパラキシレン(PX)市場では、2024年前半(1~6月)は新増設備の立ち上げはなく、平均稼働率は80.75%程度で推移した。6月までの生産量は4,348.5万トン、輸入量は約457.6万トン程度だったとみられる。一方、主要誘導品である高純度テレフタル酸(PTA)設備の稼働率は高水準を維持し、PXに対する需要が堅調に推移していた。これらを背景に6月まで中国のPX相場の基調が強い商況となった。
後半(7~12月)はPX生産設備の定修シーズンが終わり、複数の設備が立ち上げを予定しており、供給が増える見通し。PTA設備の新規稼働予定はないものの、複数のペットボトル生産設備が新たに立ち上げとなる見通しから、PTAに対する需要が増える可能性がある。こうした状況下、PTAメーカーがPXを調達する動きは引き続き堅調とみられる。
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