中国国家能源局は7月23日、2024年の国内天然ガス開発に関する報告書を発表した。報告書によると、23年の中国の天然ガス消費量は過去最高の3,945億立方メートルに達した。前年から7.6％(282億立方メートル)増加したという。

　中国は採掘と開発を継続して実施している。23年に新たに発見された天然ガス埋蔵量は1兆2,000億立方メートルに達した。天然ガス生産量は2,324億立方メートルとなった。非在来型天然ガス生産量は960億立方メートルを超え、天然ガス総生産量の43%を占めた。

　輸入に関しては、パイプライン輸入が比較的速いペースで伸びており、LNG輸入も加速した。 23年の天然ガス輸入量は1,656億立方メートルで、前年比9.9％増加した。

　中国は貯蔵能力を高めるため、貯蔵施設の増設も進めている。23年には天然ガスパイプラインの総距離は12万4,000キロメートルに達し、そのうち4,000キロメートルは長距離輸送用のパイプラインとなる。さらに、新たに76億立方メートルの貯蔵能力が追加され、LNG受入能力は年間約1億2,000万トンとなった。

　報告書によると、24年後半には世界の天然ガス需給が鈍化する可能性があるとの予測があるものの、中国経済は改善し、天然ガス需要は増加すると見込まれている。同年の中国の天然ガス消費量は4,200億～4,250億立方メートル、生産量は2,460億立方メートルと予測されている。LNG輸入量も増加が見込まれているようだ。