25日 原油は反発、安値拾いの買いで
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(5月限)は先週末終値と比べ52セント高の81.15ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(5月限)は同48セント高の85.91ドル/バレルと、いずれも反発している。
25日アジア午前時間の原油相場は反発。先週末までの相場急落で値ごろ感が生まれ、安値拾いの買いが入っている。中東およびウクライナ情勢の緊張に伴う地政学的リスクの高まりや、米国経済のソフトランディング(軟着陸)への期待が強材料となり、「相場の底堅さが維持されている」(野村證券経済調査部=高島雄貴エコノミスト)。また、石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」が、3月上旬に自主減産の延長を決めたことも、需給の引き締まり要因として意識される。イラクは18日、OPECプラスから割り当てられた生産枠を遵守するため、今後数カ月にわたり原油の輸出量を削減すると発表。これについて同氏は、「のちの統計をもとに市場への影響が判断される」との見方を示した。
日経平均株価は先週末比266円47銭安の4万621円96銭で推移している。ドル円相場は1ドル=151.13円と、先週末の17時時点(151.40円)と比べややドル安・円高方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):174.97 (↓0.19)
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