22日 原油は下落、中東情勢への過度な警戒感が一服
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(5月限)は先週末終値と比べ22セント安の82.92ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(6月限)は同71セント安の86.58ドル/バレルと、いずれも反落している 22日アジア時間午前の原油相場は軟調。イスラエルやイランを中心とする中東情勢への過度な警戒感が一服している。ニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミストは、両国の攻撃や対応は互いに抑制的とし、「一段のエスカレートは避けられている」と指摘。WTI原油相場はイスラエルによる報復攻撃が伝わる前の水準まで下落している。 ただし、上野氏は両国が衝突するリスクは今なお解消されておらず、原油価格が上振れするリスクは燻っているとの見方も示した。 中東情勢以外で原油相場に響く新規材料は足元で見当たらない。上野氏は「今週は米国の経済指標が公表される。利下げ観測がさらに後退するかどうかといった点もポイントとなる」と述べた。23日に4月総合購買担当者景気指数(PMI)速報値などが発表される予定だ。 日経平均株価は先週末比241円16銭高の3万7,309円51銭で推移している。ドル円相場は1ドル=154.63円と、19日17時時点(154.48円)と比べドル高・円安方向に振れている。
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