16日 原油は続伸、ドル安進行を受け
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(2月限)は前日終値と比べ21セント高の80.25ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(3月限)は同20セント高の82.23ドル/バレルと、いずれも続伸している。 16日アジア時間午前の原油相場は堅調。ニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミストによると、米国時間が終了後、為替市場でドル安が進み、ドル建て商品の原油に買いが入りやすくなっている。米労働省が15日に発表した2024年12月の消費者物価指数(CPI)でコア指数が下振れし、インフレ懸念が鈍化。同国の政策金利が引き下げられるとの期待感が生まれた。また、ダウ平均株価の上昇を受け、リスク資産の原油に買いが入りやすい状況という。 一方で上野氏は、「ここ10日間ほどで原油相場は急速に上昇している」とし、利益確定売りが入りやすく、相場の上値を抑えていると指摘した。今月6日の終値はWTI(2月限)が73.56ドル、ブレント(3月限)は76.30ドルだった。イスラエルとハマスの停戦合意も相場の重石の一つとみられる。 日経平均株価は前日比145円28銭高の3万8,589円86銭で推移している。ドル円相場は1ドル=155.57円と、前日の17時時点(156.88円)と比べドル安・円高方向に振れている。
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