21日 WTIは続落、米トランプ大統領のエネルギー非常事態宣言で
21日アジア時間午前の原油相場はWTIが一気に売られている。三菱UFJリサーチ&コンサルティングの芥田知至主任研究員(=写真)は、「米トランプ大統領がエネルギー国家非常事態を宣言したことが弱材料視されている」と述べた。米国の第47代大統領に就任したドナルド・トランプ氏は20日、就任演説でエネルギーに関する国家非常事態を宣言する大統領令に署名すると表明。過剰な規制を撤廃し、気候変動対策の国際枠組み「パリ協定」からも離脱するほか、米国内の石油やガス生産など化石燃料を促進し、エネルギー価格の引き下げを狙う。こうしたエネルギーに関する国家非常事態宣言した背景には「過剰な政府支出とエネルギー価格の高騰がインフレを招いたと考えているようだ」(芥田氏)。なお、今後の相場については「トランプ大統領の発言や政策動向に左右される」と同氏は指摘した。 日経平均株価は前日比47円47銭高の3万8,949円97銭で推移している。ドル円相場は1ドル=155.37円と、前日の17時時点(155.99円)と比べドル安・円高方向に振れている。
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