東京スカイツリー=ライトアップの電力、CO2排出を実質ゼロへ
東武タワースカイツリー(東京都墨田区)は、4月から東京スカイツリーのライトアップにより排出する二酸化炭素(CO2)を炭素クレジットで相殺し、実質ゼロとする。政府がCO2の削減・吸収量を認証する「Jクレジット」と、その前身のひとつである「J-VER」を19日に調達した。 ライトアップで使用する電力の発電で排出されるCO2を削減するために調達した炭素クレジットは、JクレジットがCO2換算で約100トン分、J-VERが約200トン分。いずれも、東武タワースカイツリーの親会社である東武鉄道が、栃木県宇都宮市にある社有林で実施した森林間伐のプロジェクトで創出した。 21日の発表によると、東京スカイツリーのライトアップ用の照明機器は3月現在、2,362台。照明機器の点灯で使う電力によるCO2排出量は、年間約165トンという。購入した合計300トンの炭素クレジットで約1年10カ月分のCO2排出を4月1日から相殺する。 東武鉄道が炭素クレジットを創出した森林(山林)の面積は、J-VERが53.3ヘクタール(ha)、Jクレジットが62.7ha。同社は、計画的な下草刈りや間伐、枝打ちなどの森林管理によりで樹木の成長を促し、森林全体のCO2吸収量を増加させている。
(森林管理によるCO2吸収のイメージ) 図の出所: 東武タワースカイツリー 発表資料
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