IHI=「グリーンアンモニア」製造試験に成功、再エネ由来の水素が原料
IHIはこのほど、再生可能エネルギー由来の水素を原料としてアンモニアを製造する試験に成功した。福島県相馬市にある同社設備で試験を実施し、二酸化炭素(CO2)を排出しない「グリーンアンモニア」を製造した。グリーンアンモニア製造試験装置の原料ガスは水素と窒素。装置の圧力は20メガパスカル。製造に必要な触媒には鉄の触媒作用を利用した「Fe系触媒」を採用した。アンモニア製造量は1日あたり1キログラム。 アンモニアは現在、主に天然ガスを改質して製造した水素と空気中の窒素をもとに製造されており,製造過程では天然ガス由来のCO2が排出されている。CO2が排出されないグリーンアンモニアが発電用や船舶エンジンなどの燃料として社会に実装されれば、カーボンニュートラル社会の実現に貢献すると期待されている。
(グリーンアンモニア製造試験装置、反応器) 写真の出所: IHI 発表資料(8日) 注) NH3: アンモニア
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