東京都=再エネ電力由来の「グリーン水素」、試行取引の参加者募集
東京都はこのほど、再生可能エネルギー電力由来の「グリーン水素」の販売・購入価格をそれぞれ入札により決める取引を試行的に実施するため参加者を募集すると発表した。都と協定を締結した東京商品取引所が市場を運営する。11月29日に試行取引の実施規定を公表した。入札は、複数の売り手と買い手の提示価格により取引価格を決定するダブルオークション方式を採用。東商取の発表によると、参加申込の受付は供給者側が12月4日まで、利用者側が同16日まで。取引の対象は、再エネ電力由来の電力を使用した水電解によって製造され、国際標準化機構が定める規格(ISO14687 Grade-D)に準拠した水素。年内に落札者を決定し、来年1月下旬から3月にかけて水素を輸送する。 入札は、複数の大型容器で搬送する「トレーラー」単位と小型容器をまとめた集合容器を使う「カードル」単位の2区分で実施する。入札単価は、1ノルマル立法メートルあたりの円表示(円/Nm3)。入札では、単価のほか、供給者は指定期間中に輸送可能な週あたりの最大数量、受渡可能日、出荷地点を示す。利用者は、希望購入量、受取日、受取地点を提示。供給者と利用者の価格差については都による価格差支援を実施する。水素の輸送は、都が指定する輸送事業者による配送を行い、費用の一部を都が負担する。供給と利用の落札者が決定した後、供給者と利用者のNm3単位の落札単価、数量を公表する。
図の出所: 東京都 発表資料
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