原油・コンデンセート=2月12~16日:ADNOC、期近積みの供給を5%削減
アラブ首長国連邦(UAE)アブダビのADNOCは、長期契約者に対する2月積みマーバン原油をはじめとした同国産原油全油種を対象に供給削減を実施した。ADNOCは、船積みを前にしたタイミングで複数の長期契約者に対して、原油の供給時において許容範囲(トレランス)の下限を適用すると伝えた。アブダビ産原油の長期契約では、いわゆるオペレーショナルトレランスとして、契約数量に対して上下限5%の適用が可能となっており、今回はそれそれぞれの船積み時に契約で取り決められた数量に対して5%が削減されることになった。シンガポールのトレーダーは「複数の長期契約者は、契約どおりの供給がなされており、全ての長期契約者が供給削減の対象になっているわけではないが、5%とは言えども期近積みの供給が急遽、削減されることになった需要家は対応に迫られている」と指摘。ADNOCは今回、「OPECプラス」による自主減産の遵守を目的に期近積みの供給削減を実施。油田における生産不調など設備トラブルなどの情報は寄せられなかった。
【アフリカ/欧州/ロシア/アメリカ】 ブラジル産原油のアジア向けの商いでは、中国国際石油化工(ユニペック)が5月着のブラジル産原油を手当てした。トゥピ原油とサピンホア原油を合計で200万バレル購入。売り手はいずれも英シェル。成約価格は、中国CFRベースでDTDブレントに対して3.15ドルのプレミアムだった。
【南方】 ブルネイエナジーサービスは2月15日、マレーシア産の4月積みキマニス原油を対象とした販売入札を開示した。応札の締め切りと有効期限は2月19日。今回の入札では、4月19~23日積み1カーゴが対象となる。
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