原油・コンデンセート=4月15~19日:6月チムサオの販売入札、BSRが落札
中東 イラク産原油の5月積み商いでは、供給タイト感の強い商況が続いている。インド国営ヒンダスタンが16日締めで実施した5月着のバスラミディアム(BM)および、ビチューメンの得率が高い中東産中重質油種を対象とした買い付け入札では、HPCLがBMの落札を見送り、最終的に中立地帯産カフジ70万バレル落札したもようだ。今回の入札では、供給余力の少ないBMの応札が極めて限られたことから、HPCLが代替油種の購入に踏み切った。シンガポールのトレーダーは落札されたカフジについて「アラムコトレーディングが16~21日インド着ベースとして、ドバイ市況に対して2ドル前後のプレミアムで販売した」と指摘した。
アフリカ・欧州・ロシア・アメリカ 6月積みのアンゴラ産原油の船積みスケジュールが開示された。計34カーゴが供給されることが判明した。供給は前月より2カーゴ多いものの、ほぼ例月並み。そのうち、アンゴラの生産者ソナンゴルが計15カーゴを扱う。ネンバ、ダリア、モスタルダは各4カーゴ、クローブに3カーゴ、ジラソル、キサンジュ、ハンゴ、プルトニオ、パズフロール、サンゴス、サツルノは各2カーゴの船積み予定、カビンダの供給は1カーゴにとどまる。モンド、サクシ、オロンベンド、ジンダンゴに各1カーゴの供給予定がある。カビンダの供給減の背景は今のところ明らかになっていない。シンガポールのトレーダーは、6月積みのアンゴラ産原油の見通しについて、相場は底堅く推移するとの見方を示した。
南方 6月積みベトナム産の商いでは、ベトナム国営PVオイルが実施したチムサオの販売入札は、ベトナムのビンソン石油精製化学(BSR)がDTDブレントに対して7ドル前後のプレミアムで落札したと伝えられた。ベトナム時間12日9時応札の締め切り、同17日18時応札の有効期限で実施されたこの入札の対象は、6月25~29日積みの1カーゴ30万バレルだった。
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