石油化学=5月20~24日:芳香族、週明け一段高もその後反落
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場、北東アジア着のパラキシレン(PX)相場は週明け一段高で取引が始まった。主に原油相場の動きを受けた。またPXでは前週、中国でPXの大型設備が停止した影響から当週初めまで相場は強基調となっていた。
【オレフィン】
北東アジア着のエチレン相場は軟調に推移した。中国で定修中のエチレン設備が6月ごろまでに稼働を再開する予定となっており、輸入品に対する引き合いが弱まる可能性がある。一方、誘導品向けの需要は弱く、エチレンの需給に緩和感がある。週半ばには成約可能な水準が840ドル前後と聞かれた。
北東アジアのプロピレン市場は、全体的に薄商いとなった。東南アジア市場では、フィリピンとタイでトラブルにより稼働停止または稼働率が低下していたナフサクラッカーが当週に正常化したほか、マレーシアの石化メーカーが6月積み品を販売した。東南アジア着の相場には先安観があるとの見方も聞かれた。
北東アジア着のブタジエン相場は動きの乏しい展開となった。6月品の商談はおおよそ一巡しているが、売買双方とも7月品は需給が見極め難いとしての商談入りを急いでいない。東南アジアでは23日にタイのブタジエンメーカー2社が販売入札を締め切った。いずれも6月末ごろの積み込み。市況連動価格および固定価格で落札されたとの情報が寄せられた。
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