石油化学=7月8~12日:プロピレン、品薄感で小幅高
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場、北東アジア着のパラキシレン(PX)相場ともに小幅な範囲での推移となった。週半ばまでに一時弱含む場面がみられたが、後半には上昇に転じている。ドライブシーズンを背景に原油が堅調に推移すると見込みから、ベンゼン、PXともに下値は限られそうだとの見方も寄せられた。
【オレフィン】
北東アジアのエチレン市場は、全体的に静かな商況となった。原料指標となるナフサの相場が当週に入り軟調に推移したこともあり、需要家はナフサ相場の方向性を見極めようと様子見姿勢を取っている。市況連動の取引では、中国の揚子江流域の需要家向けに成約があったと伝えられた。
アジアのプロピレン市場は全般的に静かな商況となった。
北東アジア市場では、売り物が限られているなか、売り手は依然として強気姿勢を見せている。一方、需要家も買いを急いでおらず、膠着状態となった。
台湾では、石化メーカー1社が7月末から8月前半積みについて販売入札を実施した。最終的に価格が合わず、キャンセルされた。
東南アジア市場では、マレーシアの石化メーカー1社が販売入札を実施した。
アジアのブタジエン市場は先行きの相場に不透明感がある。
北東アジア着の市場では、需要家の買い気が見られるものの、固定価格でのアイデアを提示しない。一方、売り手は仕入れコスト高を背景に足元相場での販売を渋っている。
東南アジア市場では、石化メーカー1社が販売入札を実施した。
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