LPG=7月8~12日:8月中東積みで成約
CFR極東:
先週の極東着市場は供給増で軟化した。Rim Asia Indexは7月11日時点で、プロパンが645.00ドルと7月5日比8.50ドル安、ブタンが630.00ドルと同比8.50ドル安となった。ハリケーンの影響で米国産カーゴの極東への到着に遅れが生じ、8月前半着の売り手が減った一方、8月後半着で販売打診する向きが増えたようだ。8月後半着プロパン2万3,000トンの商談では、売買唱えが8月極東着市況5ドル前後のプレミアム(11日時点で640ドルあるいは8月CP対比56ドルのプレミアムに相当)で聞かれた。中国向けでは、華東の石化1社が8月前半着プロパン4万6,000トンを日本の元売り1社から購入したとの情報が寄せられた。
FOB中東:
8月CPはプロパン585~590ドル、ブタン570~575ドルと予想されている。8月積みでは、プロパン/ブタン各2万2,000トンが先週初め、8月CPフラット前後もしくは小幅プレミアムで成約されたもよう。この成約後も、英メジャー1社や日本の輸入1社を含む複数のプレーヤーに同荷姿の販売余地がある。同荷姿の売唱えは8月CP対比1桁台前半のプレミアムで伝えられた。売り手の数が買い手の数を上回っていることから、スポット相場は下げ圧力に晒されている、と市場関係者は指摘する。
日本国内:
7月の京浜の陸上スポット相場は、プロパンが99,200~99,800円、ブタンが100,300~100,500円とともに前週から反発した。元売り各社の8月仕切り価格が7月の水準を上回ると予想されており、先高観が広がっている。このなか、スポット販売を急ぐ売り手は見当たらない。また、複数の成約が聞かれ、売り手の数は減っているようだ。ディーラー間では先週、プロパン99,500円前後、ブタン100,500円前後で成約が生まれた。