原油・コンデンセート=10月28日~11月1日:QE、中国向けカタールランドとマリン供給増へ
中東 中東産原油の2025年における長期契約では、国営カタールエナジー(QE)が、英シェルなど一部の契約者を除き、カタール産原油の契約交渉を30日までに終えたもよう。2025年におけるカタールマリンとカタールランドの供給に関してQEは、増量の要請が寄せられていた国営エネルギー企業を中心とした中国企業向けの供給を増やしたようだ。2025年における両油種の生産量は2024年対比で大きく増えず、カタール国内の消費量にも変化が無いと見られていることから、QEは中国企業向けの供給を増やす分、トレーダーを含む他の契約者向けの供給を減らして対応することにしたもようだ。
アフリカ・欧州・ロシア・アメリカ 国営インド石油(IOC)は、今週初めまでに締め切った1月着の小規模入札でナイジェリア産アクポを手当てした。価格の詳細は不明ながら、売り手は仏トタルエナジーズ。IOCは上述のアクポを、アンゴラのソナンゴルからターム契約で手当てした12月中旬積みのパズフロールと相積みするとみられる。
南方 12月積みマレーシア産コンデンセートの商いでは、マレーシア国営ペトロナスが実施したムダの販売入札はタイ石油公社(PTT)が2カーゴを落札した。落札価格はCFRタイベースでDTDブレントに対して1ドル台のプレミアムだったと伝えられた。この入札は28日締め切り、30日有効期限で実施され、対象は12月3~9日積みと12月25~31日積みの計2カーゴだった。
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