LPG=10月28日~11月1日:11月CPが確定
CFR極東:
先週の極東着市場は供給余剰感から下落した。Rim Asia Indexは10月31日時点で、プロパンが638.25ドルと10月25日比19.25ドル安、ブタンが653.25ドルと同9.25ドル安となった。ブタン付きカーゴに対する買い気が堅調なことから、ブタンの下げ幅はプロパンのそれより小さかった。12月前半着では、英メジャー1社をはじめ、プロパン単体を抱える売り手が多く、供給は潤沢だ。一方、買い戻し需要を抱えるトレーダー勢は12月後半着での買い付けを検討しており、日韓輸入業者によるスポット購入意欲も弱い。ブタン付きカーゴでも、欧トレーダー2社をはじめ、米国産プロパン/ブタン各2万2,000トンを販売可能な売り手が見えていることから、これが先行きブタンの相場を一段と押し下げる可能性がある、とみる向きもいた。
FOB中東:
11月CPはプロパンが635ドル、ブタンが630ドルで確定した。このなか、11月CPは市場予想を上回って確定したとの見方が大勢だ。その後、売買プレーヤーはいずれも市場の動向を見極めるために様子見姿勢をとっており、スポット商談から退いている。一方、一部のインド輸入業者が12月積みカーゴを対象とした買い付け入札を実施中との情報が聞かれているものの、これは未確認。
日本国内:
11月渡しの京浜の陸上スポット相場は、プロパンが98,000~99,000円、ブタンが102,000~103,000円と、10月渡し対比でそれぞれ8,450円、6,450円上昇した。元売り各社の11月の仕切り価格が大幅に引き上がるとの見方から、卸各社とも一斉にスポット価格を引き上げた。1日に通達された元売り各社の仕切り価格はプロパンが前月から8,800~9,200円、ブタンが同7,100~7,400円それぞれ切り上がった。一方、11月のスポット取引は総じて低調だった。商談の本格化は4日以降になりそうだ。